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Les Films            de la Colombe d'Or       白鳩が金の鳩に輝き大空を舞うように、映像を語る!  ーコロンブドールー      L'information&La note


by Colombedor
 幻の「六大学 寅さんファンクラブ」結成から早20数年が過ぎました。
 本年、映画『男はつらいよ』生誕40周年にあたり、その色褪せた思い出が蘇ります。

 現在、読売新聞 都民版ページで映画『男はつらいよ』生誕40周年記念
 特集「遠い旅の空から」が連日掲載されています。 (本日7/31は三回目)

 先日、読売新聞記者から六大学寅さんファンクラブ設立当時の取材を
 受けさせて戴きました。
 その特集の五回または六回目で、その記事が載るようです。
 「六大学 寅さんファンクラブ」結成当時、今はなき松竹大船撮影所での、
 第34作『男はつらいよ 寅次郎真実一路』撮影見学と映画完成後の感想など、
 徒然な思い出話が載る予定です。
 また付随し、私がその撮影風景と映画で感じ感動し、影響させられ、
 現在までの生き方に希望が湧いたことなども語られていると思います。

 もし宜しければお読みください。

   幻の「六大学 寅さんファンクラブ」結成から  MYホームページから


追 記 08.8.3 (日)
   8.3  読売新聞 都内版 特集六回 「レールなき道歩み助監督」というタイトルで
   上記記事が掲載されています。

またネットでも読売新聞 YOMIURI ONLINEでこの特集記事が連載されて読めます。
   YOMIURI ONLINE TOPから右下にある
      地域の情報 ⇒ 東京23区 ⇒ 右にある 企画・連載「遠い旅の空から」  クリック

      リンク  読売新聞  YOMIURI ONLINE
# by Colombedor | 2008-07-31 07:38 | La Colombe d'Or

『京の新好き、祇園のしたたかさ』  映画発祥の地 シネマで思うこと

私の師、劇団民藝の若杉光夫監督は古都京都で、京大、大映助監督時代、そして監督とし若き日々を謳歌されました。
私が師へ「京都とはー」の問いに、師曰く「新好き」と“一言”で表現されました。

その後、私が京へ上洛し、京で初助監督に就いた作品『お宮さん』では、その最初の撮影が祇園のあるバーでした。そのバーは、シャンソン・バーでハイセンスな室内。なるほど監督がおっしゃっておられた“新好き”を古都“京”でまず感じとった次第です。
そして室内撮影から外のロケーションとなり、黄昏前の祇園が現れました。まだ、閑散としている路に、通行人を作り、自転車で岡持を運ぶ丁稚、ガラガラと山のようなビールケースを台車で運ぶ業者、日傘を差す和洋服の婦人、老女などを歩かせると、現代もの作品でありながら、自然と以前観た “祇園”を舞台にした古い白黒映画の場面を追懐してしまいます。
それは溝口健二監督の映画『祇園囃子』(’53)です。
若尾文子さん演じる“舞妓志願”の少女が風呂敷を提げ、祇園の町家をさ迷う序乃場面で、家々に特徴がある紅殻格子(べんがらごうし)と二階窓に掛けられた簾。その路地には、京特有の一文字瓦がつくる軒下の影とキリギリス売りの大原女。そして衝立を洗っている浴衣婦人に行商人。何処から聞こえる御囃子笛の音が祇園の生活感を醸しだし、夜の祇園とは違う市井の祇園が映っていました。         そのドラマ森本組「おみやさん」

次の場面で、木暮実千代さん演じる芸妓美代春の居間で「芸者の嘘は嘘になれへん。お商売の駆引きや」と勘当された若旦那を罵倒し、花街としての祇園を象徴する場面になります。ここ迄の場面に戦後の新しい”祇園”全てを凝縮し表した名場面だと思います。
次にその少女も一年間の厳しい修行「仕込み」を受けます。
この稽古で師匠が「外国人はー (略) 芸者ガールの中に、一番美しく、代表的なものは、この京都の祇園の舞妓です。 (略) 生きた芸術作品です」といい、その各伎稽古場面は、戦後の新制教育で育った少女が祇園の厳しいしきたりと伝統を学ぶ姿に、今様な祇園の面白さが読み取れます。

この仕込み稽古で、近年の米映画『SAYURI』では、『祇園囃子』よろしく西洋好みでスピーディーに演出してあり、日米の芸者ガール意識の差異にも面白さを感じさせられました。
また晴れて舞子になり「見世出し」の日を迎える場面では、当時の祇園界隈の佇まいが見られます。戦前の溝口作品『祇園の姉妹』(’36)の様な封建的社会の犠牲から成り立った祇園ではなく、戦後の「新しさ」を採り入れた”自立した女性”の祇園舞妓の誕生が、古く伝統的な町屋の建物と熔け込んでいて、これも京風なものと感心しました。

―といっても、この作品に映っている祇園は幕末1863年三月の祇園の大火によって大半が焼け、その後新しく再建されました。古い建物でも百年ほどしか経っていないそうです。
時奇しくも、新しく変貌する時代において、新築されたお茶屋の祇園で、芸妓君尾など革新倒幕勤王の志士を保守新撰組から守り、明治維新を陰で支えた勤王芸者が活躍した歴史の裏舞台の町並みでもあるのだそうです。
そのように思いながら祇園を観てみるのも“新好き”の功名と甚く感心し、この勤王芸者の活躍場面を想像し、この町屋路地をワクワクしながら散策してしまいます。

しかし昨今、その町並みの面影は薄く、祇園町南側の花見小路、北の祇園新橋通の一部でこの町並を見ることができます。
特に祇園新橋では、祇園の全てが保存されているかの如く、均整な一文字瓦、趣のある紅殻格子、二階のアクセントな虫籠窓、一年中かかっている簾、邪気を払うお鍾馗さん、路地を彩る犬矢来、家の風格を出す駒寄せが揃い、私も当初、この祇園新橋の白川南通沿いがthis is 祇園だと思っていました。

幼年、映画を見始めた頃、「ゴーゴー!若大将」(‘67)を観て強く脳裏に焼きついていたのがこの場所のこの場面でした。
祇園京奴役のだらりの帯の浜木綿子さんとマドンナ役の星由里子さんが嫉妬勘違いし問うた新橋、その巽橋の脇で最新スポーツーカーに舞子さんを乗せはしゃぐのは青大将田中邦衛さんでした。

また、ドリフターズの10作目の喜劇『舞妓はんだよ 全員集合!!』(’72)では無理に女装させられた舞子姿の加藤茶さんが、同じ白川通と芸事の神様辰己大明神側を通る場面も出てきて、幼いながらこの場所に行きたいと思っていたものです・・・。

ついに『新・京都迷宮案内』の撮影で念願のこの祇園白川に行く事ができました。
行ってびっくり、幼い頃観た映画場面と何もかも同じなのでした。これには京町並み保存の効用に感動してしまいました。
そして撮影は短い場面にも関わらず、白川の清らかな流れの中に吉井勇歌人の“枕の下を水が流るる”が如く、カメラを設置するイントレの下を水が流るるかの如き置き、白川南通を歩く橋爪功さんと月亭八方さん二人が幕末創業のお茶屋「大柳」へ橋を渡り入るまでを撮影しました。何とも言い難い情緒が漂い、思い出深い場面になり、心底好きな場所にもなってしまいました。

またこの白川沿いに植えてある枝垂れ桜が円山の枝垂れ桜と同じく、今日桜名所として名乗りを挙げている事も知り、是非とも機会があればこの白川の料亭で春を満喫したいものだと心中思うのでありますが・・・。

実はこの撮影前に、京の人は碁盤の目で分かり易いという洛中にも、わたくし東男にしてみれば新撰組がただただ祇園を走り回っているかのように、私もただただ一人、古美術商が集まる縄手通周辺を調べにプレロケハンしていました。
まだ趣のある町屋が点在する界隈を逍遥し、気づいてみたら夕暮れ時になっていました。周りが段々と暗くなるにつれて既に道に迷い、行き着いた処がこの朱色艶やかな辰己大明神さんであり、その白川の向こうに見える温かな光につつまれたガラス越しに見えるは、舞子はんでした。
そこが思い出映画の場面の場所とはまだ知らず、何とも言えない異空間を体感した記憶が鮮明に焼きつき、祇園の知られざる新たな磁場の”生”を感じた次第です。

その後、夜の南座を見たくなり、四条通りを渡り川端を歩いてみました。
そうしたら一軒のおでん屋の灯を見つけました。この佇まいに心魅かれ、何時かはこの店で一杯と思いながら太秦へと帰ったのですが、そこがあの吉村公三郎監督映画『偽れる盛装』の舞台祇園宮川町であったとは、後で知った次第です。      その京おでん屋「道楽」
また鴨川向こうに松華楼という宿があり、当時吉村公三郎監督と脚本家新藤兼人さんが宿泊し、川向こうで石炭景気でどんちゃん騒ぎの音が聞こえる事から、この宮川町を舞台にした名作が生まれたそうです。芸者ベラミ役の京マチ子さんが追いかけられ切られる名場面の京阪路面電車の踏切はすでにないのが残念ですー。    

またこの宿は、ベネチア映画祭で賞をとり敗戦日本に勇気を与えた映画『羅生門』の黒澤組の宿でもあったそうです。
奇しくも先の若杉監督は、この『羅生門』助監督を務めていました。

京の祇園は、「新好き」が、善き伝統を受け継ぎながら、新しい時代を取り込み築く女性のしたたかな町なのかもしれません・・・。



注) 上記文は、昨年、「祇園」をテーマにしたエッセイをと言われていたものですが、
   そのままになっていましたのでこの京都迷鳩案内の中でUPしておきます。
   「京都迷鳩案内」も一年以上もさぼっていましたので気になっていました・・・。
   写真は、時をみて貼っていきたいと思います。 
   あんまり、写真撮っていないのですが ・・・・・。   取り急ぎ。 
# by Colombedor | 2008-07-21 10:47 | 京都迷鳩案内
聖マリアンナ医科大教授名誉教授で元参院議員の
水島 裕先生が今月 5月7日 朝 74歳で永眠なされました。
訃報 水島 裕 先生が永眠し天に召され_a0016177_19503235.jpg

水島裕先生のご逝去を知り、驚愕いたしております。
元気だった頃の御姿が心に浮かびいまだに信じることができません。
御生前の御指導に感謝し、その御功績に敬意を表し、
後れ馳せ、在りし日の御姿を偲び、
心からご冥福を御祈りいたします。        amen



生前大変お世話になったにも関わらず水島裕先生の逝去をこの数日前に知りました。
先生とは、参議院時代に感染症予防法成立記念映画『福江島』('99)を自ら製作なさった時に
その助監督として就かしていただきました。
その後、政治を動かす国会は遠い存在だったのが、水島裕先生の御蔭で身近に感じられ、
政治の世界にも親近感が生まれました。
本当にありがとうございました!          YOUZO


故 水島 裕 御別れ会の御案内 LTT Bio-Pharma

水島 裕先生  御功績

感染症予防法成立記念 映 画 『 福 江 島 』 (1999年作品)
# by Colombedor | 2008-05-27 07:34 | La Colombe d'Or
 今週からTV朝日13:59から
    ’05年シリーズ「新・科捜研の女」が再放送されています!!

    最新シリーズも来月4月17日から放送になりますが、
               そのプロローグとして 皆さん御覧下さい!!

   本日放送は File.3 「奇妙な遺言状!猫屋敷DNA殺人事件 」 藤岡組 です。  
                       出演 北原佐和子 太川陽介


個人的に、携わった作品は明日、明後日の橋本組です。
  橋本 一監督は今年の東映正月映画「茶々 天涯の貴妃(おんな)」の監督でもあります。

3月26日(水)  13:59~    テレビ朝日   放送予定
 File.4
   新・科捜研の女「美人気象予報士の罠生放送完全アリバイ」   テレビ朝日=東映

                出演 沢口靖子 内藤剛志 三浦理恵子 山口あゆみ

                脚本 戸田山雅司
     「新・科捜研の女」File.4 当時のマイBLOG から


3月27日(木)  13:59~    テレビ朝日   放送予定   
 File.5
   新・科捜研の女「密室の秘密!消えた殺人アイスマジック」    テレビ朝日=東映

                 出演 沢口靖子 内藤剛志 高橋ひとみ 森山周一郎

                 脚本 戸田山雅司
     「新・科捜研の女」File.5 当時のマイBLOG から


     「スターウォーズ」のカメラCINE ALTAで撮影「新 科捜研の女」

     参 考 「科捜研の女」 ーウィキペディア(Wikipedia) から


新シリーズ「新・科捜研の女」
     来月 4月17日 木曜日 20時から TV朝日系列で放送
 
                 乞う 御期待!!

# by colombedor | 2008-03-25 11:21 | La Colombe d'Or
    3月13日放送  今夜8時から二時間SPスペシャル テレビ朝日=東映

  「真夜中の大爆発! 狙われた京都サミット!!
              SPがSPを射殺!? 疑惑のテロリスト銃撃戦」


主 演  沢 口 靖 子 (榊 マリコ役 )

ゲスト  黒谷友香 (府警警備SP)       清水紘治 (府警警備部長)
      鶴見辰吾 (府警警備SP隊長)
      載寧龍二 (府警警備SP)       横山一敏 (府警警備SP)

「新・科捜研の女 SP」 動 画 予 告 編

 京都で次期開催される日米環境サミット公式会談前に行われる、
  非公式暫定議案による日米環境サミット会談が刻々と近づいていた。
   そして、そのサミット会談当日、過激派テロリストから発砲され要人を守った
    SP一人が射殺された。しかしその弾道と銃口からは同僚SPが誤射殺したとー。
     疑心暗鬼の渦中、疑いをかけられた女性SPの孤独な戦いが始まった・・・・・・・・。

『新・科捜研の女 SP』  テレビ朝日公式HPofficialサイト

出演・役名
 <京都府警・科学捜査研究所>
榊 マリコ      法医研究員        沢 口 靖 子
榊 伊 知 郎    新所長兼化学担当   小 野 武 彦  (マリコの実父)      

小 向 光 子    事務員兼会計係     深 浦 加 奈 子
日 野 和 正    文書研究員        斉 藤  暁
乾  健 児     物理研究員        泉  政 行
土 門 美 貴    研 究 員         加 藤 たか子  (土門の妹)

 <京都府警・捜査課>
土 門  薫     巡査部長         内 藤 剛 志
佐 久 間 誠    刑事部長         田 中  健

 <洛北医大>
米 倉 助 教 授  法医学警察医      草 川 祐 馬

ホテル給仕係  火岡 徹           赤 塚 篤 紀
過激派      青柳裕二          吉 田 輝 生
青柳の恋人   風見陽子          渋 谷 めぐみ
農学部昆虫学教授              谷 口 高 史
ホテル宴会場担当係             いわすとおる
ホテル総支配人                峰 蘭 太 郎
病院看護婦                   泉 知 奈 津

米国側要人                   エミリ-荒 木
米国側補佐官                 デビット・ジュリアン
米国側通訳                   エレナ 山 崎
邦国側要人                   伊 庭  剛
邦国側補佐官                 浅 田 祐 二
邦国側通訳                   田 中 みつる

  ロケーション 出演 協力 : 舞鶴FC フイルム・コミッションの皆々様
      
「新・科捜研の女 SP」 動 画 予 告 編

 スタッフ   
チーフプロデューサー  井圡 隆 (テレビ朝日)

    プロデューサー  菊池 恭 (テレビ朝日)   手塚 治  小野川 隆 (東映)

      脚 本    櫻井武晴

      監 督     辻野正人


 協 力 : 食肉卸  青田畜産株式会社   (京都 吉祥院)
# by colombedor | 2008-03-12 10:00 | La Colombe d'Or