Les Films            de la Colombe d'Or       白鳩が金の鳩に輝き大空を舞うように、映像を語る!  ーコロンブドールー      L'information&La note


by Colombedor

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     ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、
              故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

 俳優 小林桂樹さんが今月16日、心不全のため、東京都内の病院で死去されたそうです。
 86歳だったそうです。

 小林桂樹さんとは、日本テレビ製作放送、国際放映制作の故田中登監督作品の火曜サスペンス劇場「弁護士・朝日岳之助」でご一緒にさせて戴きました。
当時、明大仏文出身の唯一映画監督であった故田中登監督の初めての現場「弁護士・朝日岳之助」シリーズでご一緒させて戴きました。その田中監督の葬儀の時、桂樹さんでなく妹さんが代理で葬儀参列していましたので桂樹さんの病気の事を心配していました。
 小林桂樹さんは、撮影中でも役柄弁護士の厳しい様子を見せますが、時に、朗らかで時々冗談を言い、役柄と桂樹さんの人柄が入り混じった現場で、田中監督とも大変楽しく一緒に撮影させていただいた事を昨今のように思い出します。
 また撮影中以上の思い出は、私が初めて田中組につき、その「弁護士・朝日岳之助」の衣装合わせをした時です。午前の衣装合わせ10時一番に桂樹さんにしたのですが、もしかしたら午後でゆっくりした時間帯の方がよかったのではないかと内心冷や冷やしていました・・・。しかし、10時前に来られ非常に朝からニコニコ機嫌が宜しく、嗚呼、やはり主演映画を多く撮影所でなされていた方だとつくづく思い胸を撫ぜ下しました。また衣装合わせでは、ほとんどスーツ系で決まり切っているものですからサイズ合わせと言ってもいいのですが、喜んで合わせていってくれ、監督とその合間に台本の話をしたり、またニコニコしながら目の前にあるメイクBOXから化粧パフを持ち出しては、ユーモアにも私の顔に”こうたたくといいのー”と足取り軽やかにしてリズムカルにパンパンと頬、鼻にたたく真似をした様子が面白く特に思い出深く、その後の撮影現場がスムーズに行った事が想い出されます。
 その後、桂樹さんがこのはまり役弁護士役の元のような主演作品をフイルムセンターで数年前上映していましたの観に行きました。その作品は、 1968年東宝作品で「聖職の碑」の森谷司郎監督の「 首 」という作品です。主演は小林桂樹さんで、共演は時々家にお邪魔した民芸の南風洋子さんです。この中で、桂樹さんは警察に頭部打撲で亡くなった取り調べ死亡者を警察が拷問死を隠すため脳溢血として偽造された死因を覆す、正義感ある弁護士を熱血に演じられて、大変面白い作品でした。観ていながら朝日岳之助弁護士とダブり特に興味が増し観させて戴いた思い出作品でもあります。
            心からお悔やみ申し上げます   合 掌       YOUZO


   「 首 」 1968年 東宝作品 - goo 映画

  なお、前に若杉・南風ご夫妻遺品整理をした時、多分東宝から進呈された映画「 首 」の
  貴重な劇中スチールと撮影スナップスチールが貼ってあるアルバムがありました。
  その映画「 首 」の貴重なアルバムも早稲田大学演劇博物館に寄贈しましたので、
  遺品整理後見る事が出来ると思います。あの東宝の社長シリーズで名コンビだった
  森繁久彌さんの遺品も同早大博物館に寄贈されているそうですから、御両人今後もとも
  良き映画時代をこの演博でも名コンビで語り継いでくれると思います・・・・。

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  「弁護士・朝日岳之助」シリーズ 朝日の法律事務所が下町で由緒ある柳橋芸者有名な
   この柳橋の近くの設定でしたので、この柳橋で撮影しました。
   弁護士役の小林桂樹さんが、この下を流れる神田川が大河隅田川に勢いよく流れ込む
   風景を橋の上から見る背中が、小さな小さな弁護士が大きな大きな社会不正悪を暴く
   熱血正義弁護士に見え、特に印象的なシーンでした・・・。
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by Colombedor | 2010-09-19 08:00 | La Colombe d'Or
 ご逝去を悼み、ここに謹んで哀悼の意を表するとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

 ドラマ演出家で元フジテレビ編成局局長職 富永卓二さん(74歳)が本年5月10日に死去されていたそうです。
 失礼ながら最近知り遅くなりましたが今、哀悼の意を表わせて戴きました。

 富永監督とは、テレビ東京、BSジャパン製作放送、制作オセロットの「旅行作家・茶屋次郎(3) 四万十川殺人事件」で富永監督の下につかして戴きました。その時すでに監督は舌下腺がん手術の後で言葉がはっきり話す事が出来ませんでしたが、監督の顔の表情と訴える口元からの情熱で言葉以上に意思が伝わりキャスト・スタッフ共に解かり合いながらドラマを作っていた、高知・四万十川の撮影風景が思い起こされます・・・・。
 また、富永監督に呼ばれ口伝えで台本の科白直しをさせらましたのですが、上手くわたしが理解できなく所々翌日訂正され怒られ、しごかれた思い出も今となっては思い出深いものとなりました。また、その後に、監督の台本を見せて頂き訂正個所を書き写しましたら、なんと科白変更、追加は監督の口伝え通りなのですが、その科白の言い回しの細かい一字の変更が多数あり、それが上手く伝わっていなく叱られたのでした。確かに、一字の変更で言葉科白の雰囲気が変わり、この四万十川の風土に合った自然な科白になっていたのにも驚き感心したものでした。
 一字一句、その出演者に伝えましたがまたさすがに嫌がれましたが・・・・・・。しかし、不思議にも富永監督の気持ちが自然に伝わるようで主演の橋爪功さんはその細かな一字変更の科白を見事にドラマの中で自然に話されていたのにも驚きでした・・・・。さすがフジテレビで、『早春スケッチブック』、『北の国から』の山田太一と倉本聰という名脚本家のメイン演出をなされていた監督と当時つくづく感心した次第です。
          富永監督のご冥福をお祈りいたします。  合 掌   YOUZO
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by Colombedor | 2010-09-18 23:58 | La Colombe d'Or